今回は、【QQQ】というETFについて見ていきたいと思います。
これまで紹介してきたETFは、何れも3強のVanguard、State Street、Blackrockが運用元でしたが、今回はInvescoが運用しています。
運用総額が大きく、全体でトップ5に入る規模ですね。
最大の特徴は、「厳選されたトップ1%のパフォーマンスを誇る、約100社に絞り、集中的に投資していること」です。
それでは、今回は「【QQQ】の分析。配当利回りや構成銘柄も」について、書いていきたいと思います。
【QQQ】の株価推移
株価はリーマンショック後から現在まで、約9倍に伸びています。
相場の上昇を牽引してきたテック銘柄、とりわけGAFAMを取り込んでいることが大きいですね。
【QQQ】のポートフォリオ構成
業種別比率
業種別で目を引くのは、テック及びコミュニケーションサービスの比率の高さです。これだけで全体の2/3を占めていますね。
時代の流れでしょう。
一般消費財も3番目に多いのですが、これはAmazonとTeslaがこの中に含まれているためです。Invesvoは、こうして分類しているのですね。
私の理解は、Amazonは一般消費財を扱っているテック企業、Teslaも電気自動車やリチウムバッテリーを扱っているテック企業です。
国別比率
国別もデータが公表されています。つまり、米国に限らず、グローバルに銘柄を投資しているということです。
が、結果的に98%がアメリカ企業ですw
中国が1.3%入っていますが、これはEコマースのJD、今ではAI会社のBaidu、オンラインゲームのNetEase、オンライントラベルのTrip.comが主です。
アルゼンチンは巨大EコマースグループのMercadoLibreですね。
組入銘柄トップ10
順位 | 会社名 | 業種 | 比率 | 配当利回り | 連続配当年数 |
1 | Apple | テック | 11.8% | 0.90% | 7 |
2 | Microsoft | テック | 11.7% | 0.99% | 16 |
3 | Amazon | 一般消費財 | 10.8% | 0.00% | 0 |
4 | Facebook A | コミュニケーションサービス | 4.2% | 0.00% | 0 |
5 | Alphabet C | コミュニケーションサービス | 3.8% | 0.00% | 0 |
6 | Alphabet A | コミュニケーションサービス | 3.7% | 0.00% | 0 |
7 | Intel | テック | 2.4% | 2.23% | 6 |
8 | Nvidia | テック | 2.3% | 0.17% | 7 |
9 | Tesla | 一般消費財 | 2.1% | 0.00% | 0 |
10 | Adobe | テック | 2.0% | 0.00% | 0 |
トップ10を見ると、VOOやVITでもお馴染みのGAFAMに加えて、以下のテック企業が含まれていますね。
成長見込みの高い企業ががっつり入っています。
Teslaは時価総額世界一の自動車メーカーになりましたが、今後株価はどうなるのか。
空売りを仕掛けられまくっていましたが、黒字決算が出たのと個人投資家の買いで彼らは吹っ飛びましたね。今後も要注目でしょう。
【QQQ】の配当と利回り
配当は13年連続で増配中です。2010年から2019年にかけて、4.5倍に増加しています。
一方、利回りは下降気味で、1%を切っていますね。株価が上昇した結果と言えるでしょう。
【QQQ】の基本情報
経費 | 0.20% |
銘柄数 | 113 |
運用総額 | $117B |
トップ10銘柄の割合 | 54% |
運用開始年 | 1999 |
連続増配年数 | 13 |
直近利回り | 0.65% |
QQQは投資銘柄数が約100社に厳選されています。その中でも、トップ10の割合が54%を占めていて、偏っています。
裏返すと、それだけGAFAMを始めとするテック銘柄の時価総額が、全体に対して大きいということですね。
運用開始は1999年で、思ったより古いです。ドットコムブームの最中に設立され、バブル崩壊後の厳しい時期も生き延びてきたETFということです。
【QQQ】のまとめ
今回は、「【QQQ】の分析。配当利回りや構成銘柄も」について書いてきました。
Invescoという3強ではない会社が運用元ですが、20年以上の歴史があり、この10年位のテックの波に乗り、株価を大きく上げています。
今後どうなるかは誰にも分かりませんが、VYMや連続増配銘柄を中心に投資している一方、テック銘柄は手薄になっている場合、それを補完するETFとして良いETFと思います。
【QQQ】のまとめ
- QQQは、GAFAMを始めとしたテックGrowth株を含む、約100銘柄で構成。
- 運用総額は、ETFのトップ5に入る規模感。
- リーマンショック後から現在まで、株価は約9倍に増加。
- GAFAM含む組入銘柄トップ10で、半分強を占める構成。
- 配当は13年連続増配で、2010年から2019年にかけて4.5倍に増加。
- 経費は0.2%とやや高め。
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