今回は、投資本の書評ということで、「世界のエリート投資家は何を考えているのか」について、レビューしていきたいと思います。
著者は、アンソニー・ロビンス氏で、カリスマ・ライフコーチとして有名な方です。
「ライフコーチとは何や?」と思う方も多いと思いますが、悩みや相談に乗り、人生をより良い方向に導くカウンセラーのような人、と言えるでしょう。
見た目や本のタイトル等は怪しいのですがw、彼がこれまでコーチングしてきた人見る限り、超一流の人が多いです。
言っていることもまともなので、私は一定の信憑性があると考えていますし、個人的にとても好きですね。
前置きが長くなりましたが、今回は、「【世界のエリート投資家は何を考えているのか 書評】初心者におすすめの投資本」について、書いていきたいと思います。
豪華投資家へのインタビュー
本書の特徴の一つは、投資業界における大物たちへのインタビュー内容が書かれていることです。
例えば、以下の面々へのインタビューを掲載しています。
何れも業界の重鎮で、彼らが何を考えて投資をしているかを垣間見れるだけで、本書を読む意味はあると思いますね。
ちなみに、本書は2冊セットになっていて、後編は「世界のエリート投資家は何を見て動くのか」という本です。
こちらにも、以下の方々へのインタビュー内容が載っているので、興味がある方は読んでみると良いかもしれません。
純粋に株式投資の手法や心構えについて読みたい場合は、「世界のエリート投資家は何を考えているのか」のみで良いと思います。
私は興味があったので後編も読みましたが、どちらかと言うと著名投資家の人生観や教訓といった、株式投資を超えた話が多かったように思いますね。
レイ・ダリオの全天候型ポートフォリオ
もう一つの本書の特徴は、レイ・ダリオが読者向けに「黄金のポートフォリオ」を語ってくれたことでしょう。
レイ・ダリオは、世界最大のヘッジファンドであるブリッジウォーターの創業者です。
ブリッジウォーターの2019年時点運用額は、$160B(17兆円)です。想像が難しい金額ですよね。
今回のコロナショックでは、見事に予想を外して大損をしたようですが、リーマンショック時も安定した成績を残していました。
その彼が、市場がどんな状況になっても安定した成績を残せるだろう、全天候型のポートフォリオを語っています。
具体的には、以下のような分配です。
印象としては、株の割合が低い代わりに、米国債が多く組み込まれていて、金も入っていることですかね。
リスクは抑えられている一方で、アップサイド・ポテンシャルに欠けるポートフォリオかなと思います。
私はこの全天候型ポートフォリオは参考にしていませんがw、彼のリスクの考え方を認識しておくのは大事かと思います。
「世界のエリート投資家は何を考えているのか」 まとめ
今回は、「【世界のエリート投資家は何を考えているのか 書評】初心者におすすめの投資本」について、書いてきました。
私のような上場株投資の初心者はもちろん、ある程度の経験を積んでいる個人投資家の方でも、参考になる内容かと思います。
理論的な内容が長く書かれているような本とは異なり、ポイントを分かりやすく簡潔に述べているので、読みやすいです。
タイトルは怪しくイマイチなのですが、内容はまともな本なので、是非読んでみてはいかがでしょうか?
「世界のエリート投資家は何を考えているのか」まとめ
- 著者はカリスマ・ライフコーチのアンソニー・ロビンス。
- リーマンショックで老後資金等を溶かした人々を見て、投資業界の重鎮へインタビューし、普通の個人投資家がどういう心構えや戦略で投資し、老後資金などを運用していけば良いかを聞き、そのエッセンスを本書に。
- レイ・ダリオやジョン・テンプルトン等、様々な大物投資家へのインタビュー内容が詰まっている。
- レイ・ダリオの全天候型ポートフォリオを組むための、ポートフォリオ構成も紹介。
- 投資戦略の参考にするのは勿論、投資引いては人生における大事な心構えも所々散りばめられていて、薄い印象の本タイトルとは逆に、なかなか濃い内容。
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