今回は、「バンガードの人気おすすめETF【VOO】と【VTI】の徹底比較!【手数料】」について、書いていきたいと思います。
現在、運用総額でみると、ETF全体で【VTI】が3位で【VOO】が4位です。バンガードを代表するETFと言えます。
ちなみに、【VTI】は米国における投資可能銘柄全てをカバーするETF。対する【VOO】はS&P500指数に連動したパフォーマンスのETFです。
目次
【VTI】と【VOO】株価推移の比較
株価の推移を見ると、ほぼ同じと言ってよい値動きをしていますね。
VOOが運用を開始した2010年からで比較すると、コロナショック前で3倍まで上昇しています。
現在までに、ピークから3%低いだけの水準まで、一気に株価を戻してきました。
Fedは22年末までゼロ金利の維持を表明しました。アメリカの雇用統計も、予想より良い結果が出ています。
実体経済は、今後様々な企業の倒産が出てくるでしょうし、第二波が来ることも十分あり得ます。というか、アメリカでは「そもそも第一波が収まってるのか?」という気さえしますね。
【VTI】と【VOO】ポートフォリオ構成の比較
業種別比率
業種別の比率を見ると、違いが見られます。
テックの比率は最も多くほぼ同じですが、金融はVTIが17%に対してVOOは11%のみです。
その分VOOで大きいのがテレコムですね。3%程度ですが、不動産が入っているのも違いでしょう。
組入銘柄トップ10
組入れ順位/銘柄 | VOO | VTI |
1 | Microsoft | Microsoft |
2 | Apple | Apple |
3 | Amazon | Amazon |
4 | Alphabet | Alphabet |
5 | ||
6 | Johnson & Johnson | Johnson & Johnson |
7 | Berkshire Hathaway | Berkshire Hathaway |
8 | Visa | Visa |
9 | P&G | P&G |
10 | JP Morgan | UnitedHealth |
組入トップ10も9位までは全く同じです。VOOで10位に入っているUnitedHealthは、世界最大のヘルスケア企業ですね。医療保険に加えて、薬剤給付管理をしている会社です。
トップ5はテック企業の雄5社のGAFAMで占められています。
【VTI】と【VOO】配当の推移
一株当たり配当額
一株当たり配当金額を比べても、株価が2倍近く違うので意味はないのですが、伸びを見てみましょう。
2011年から2019年にかけて、何れも2倍強に増えていますね。ほぼ同じ割合で増えています。
配当利回り
配当利回りも、ほぼ同じです。
直近ではVOOが1.8%、VTIが1.7%です。VOOがやや上回っています。
【VTI】と【VOO】基本情報
銘柄 | VTI | VOO |
経費 | 0.03% | 0.03% |
銘柄数 | 3513 | 509 |
運用資産 | $137B | $124B |
トップ10銘柄の割合 | 22.9% | 27% |
配当支払の頻度 | 四半期 | 四半期 |
運用開始(年) | 2001 | 2010 |
経費はどちらも業界最安水準の0.03%ですね。さすがバンガードの看板ETFだけあります。
銘柄数は、VOOがS&P500対象に対して、VTIはS&P500を含む米国株式市場全体が対象なので、VTIの方が多いです。
【VOO】と【VTI】比較のまとめ
今回は、「バンガードの人気おすすめETF【VOO】と【VTI】の徹底比較!【手数料】」について書いてきました。
結論、どちらもほぼ同じパフォーマンスを出しているETFで、経費も同じですので、どちらを買ってもほぼ同じと言えるでしょう。
【VOO】と【VTI】の比較まとめ
- 【VOO】はS&P500指数、【VTI】はS&P500を含む米国投資可能銘柄全てをカバーしたETF。
- 【VOO】と【VTI】は株価や配当のパフォーマンスがほぼ同じ。
- 株価は、2010年からコロナショック前のピークで約3倍まで上昇。コロナ後も、コロナ前の水準まで一気に回復。
- 業種比率は少し異なり、【VTI】は金融がやや多めな一方、【VOO】はその分テレコムが多く、不動産も含む。
- 配当利回りはやや減少傾向で、現在は1.7%-1.8%の水準。
- 経費はどちらも業界最安水準の0.03%。
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こちら、【VOO】の専用記事ですね。
【VOO】の分析。バンガードのS&P500連動ETF。 構成銘柄や配当分析も
続いて、S&P500連動ETFの比較記事はこちらです。
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