【VCLT】の分析。バンガードが運用する長期債券を集めたETF

今回は、「【VCLT】の分析。バンガードが運用する長期債券を集めたETF」について書いていきたいと思います。

【VCLT】の株価推移

先ず株価ですが、組成時の2010年前からコロナショック前のピーク時で1.5倍弱まで上昇しています。

株式ETFと比較すると物足らない上昇率な一方、安定していてボラティリティが低いのが債券のメリットなので、トレードオフですね。

ですが、コロナショック時はピークから25%落ちています。下落率は株より低いですが、かなり落ちましたね。

これは、予想外の暴落によって換金化に走った投資家が、米ドル以外を一斉に売ったことによると考えています。

その後、米政府がジャンク債も含む社債も買い付けるパッケージが発表された辺りから回復し、現在ではコロナ前から8%程度低い水準まで戻しています。

【VCLT】のポートフォリオ構成

業種別比率

業種別でみると、インダストリアルが70%を占めています。金融が17%でそれに続きます。

インダストリアルというと、例えばボーイングやロッキード、GEなんかを思い浮かべますが、それらの債券保有率が高いのでしょうか。

組入債券トップ10

組入順位会社名業種クーポン利回りマチュリティ(年)
1Anheuser Busch InBev消費者サービス4.90%2046
2GE Capital 金融4.42%2035
3CVS Health 消費者サービス5.05%2048
4Goldman Sachs金融6.75%2037
5Verizonテレコム4.52%2048
6Bank of America 金融4.08%2051
7AbbVieヘルスケア4.25%2049
8Wells Fargo 金融5.01%2051
9Appleテック4.65%2046
10Microsoft テック3.70%2046

トップ10を見ると、上述したインダストリアルは見当たりません。逆に様々な業種の債券が含まれています。

これは、消費者サービスやテック、ヘルスケア等をまとめてインダストリアルと括っているためかもしれませんね。

社名を見てみると、巨大優良企業が並びます。利回りも大体4-5%くらいで、マチュリティも2040-2050年くらいですかね。非常に長いです。

これまで見てきた株式ETFのトップ10銘柄には見かけませんでしたが、Anheuser Busch InBevは世界最大の醸造企業です。

それと、GSの6.75%は、ジャンクボンド並に利回りが高いですね。

格付け別比率

格付け別の比率を見ると、Baaがほぼ半分を占め、続いてAが40%、Aaが9%で続きます。

BaaはMoody’sの格付けで、S&PだとこれがBBBですね。いずれも、投資適格の債券ということになります。

格付けが低いほど利回りは上がります。

従って、投資適格の債券の中で、なるべく利回りを上げようとすると、BaaやAaの比率が上がるわけですね。

マチュリティ別比率

マチュリティ別でみると、20-30年が6割を超えます。続いて、10-20年が30%超で、30年以上が5%ですね。

本ETFの名前の通り、10年以上の長期社債で構成されていることが分かります。

【VCLT】の一株当たり配当額と利回り

配当を見ると、若干減少傾向ではあるものの、安定的に4ドル前後の配当を出していますね。

一方、利回りは明らかな減少傾向で、組成時に8%超だったものが、2019年には4%弱まで落ちています

直近では、3.75%程の利回りになっています。

【VCLT】の基本情報

経費0.05%
運用総額$3.7B
組入債券数2,195
組成時期(年)2009

経費は、Vanguardらしく非常に低い0.05%。運用額はまだまだ小さく$3.7B程度です。

組入債券数は2,200弱に及び、かなり分散されていると言えますね。

【VCLT】のまとめ

今回は、「【VCLT】の分析。バンガードが運用する長期債券を集めたETFVanguard社が運用する、長期社債を集めたETFである【VCLT】」について書いてきました。

株と比較するとボラティリティの低さ・安定性が魅力な社債ですが、右肩下がりで利回りが落ち、ETFとしての株価上昇も限定的です。

2009年の組成時と比べると、ゼロ金利時代であることもあり、株と比較しての相対的な魅力は落ちるのかもしれないと思いました。

【VCLT】のまとめ

  • 株価は組成時の2009年からコロナショック前のピーク時で1.5倍弱まで上昇。
  • コロナショックで25%程度落ちるも、現在はピークから10%弱低い水準まで回復。
  • 格付け別ではBaaでほぼ半分、Aが40%で大半を占める。基本的に投資適格のみに投資。
  • マチュリティは、10年以上の長期でほぼ構成。
  • 配当額は安定的な一方、利回りは右肩下がりで、直近は3.75%程度。
  • 経費はVanguardらしく0.05%と低く、組入銘柄数も2,200弱と広く分散。

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