【VIG】の分析。バンガードが運営する増配株を集めたETF。構成銘柄や利回りも

今回は、「【VIG】の分析。バンガードが運営する増配株を集めたETF。構成銘柄や利回りも」について、書いていきたいと思います。

【VIG】の株価推移

 

【VIG】は、組成を開始したのが2006です。リーマンショック後の底からコロナショック前までのピークまで、株価が4倍弱に伸びていますね。

コロナショックの1番底でピークから30%落ちた後、株価を戻し、現在はピークから15%落ちた水準で推移しています。

株価が戻しているのは、不況にも強いディフェンシブ銘柄が多いことに加えて、コロナショックが追い風になっているヘルスケアが相応に多いことが主な理由と思います。

【VIG】のポートフォリオ構成

次に、VIGのポートフォリオ構成を見ていきましょう。

業種別比率

インダストリアルと消費者サービスで44%を占めます。インダストリアルは、下記トップ10銘柄には含まれていないものの、トップ20には入っている保有比率が高い銘柄だとUnion PacificやLockheed、3Mなどですね。消費者サービスはMcdonaldやWalmart等ですね。

続いてヘルスケアが13%と多く、ディフェンシブ分野の消費財も11%と続きます。

組入銘柄トップ10

組入順位社名業種配当利回り(2020/5/15)連続配当年数
1Microsoftテック1.11%16
2Walmart消費サービス1.72%47
3P&G消費財2.76%63
4Visa金融0.65%11
5J&Jヘルスケア2.69%57
6Comcastインダストリアル(?)2.56%3
7Abbottヘルスケア1.60%6
8McDonald’s消費サービス2.88%43
9Costco消費サービス0.94%15
10Medtronicヘルスケア2.30%19

組入れ比率の高い銘柄を見ると、先ずMicrosoftが目に入りますね。

配当利回りは1.1%と高くはないものの、連続配当は16年続いています。詳しくはまた次回としますが、LinkedInやGithubなど成長が見込める事業をM&Aで買収する一方、Azure等Cloud事業が好調というイメージがあります。

Walmart、P&G、J&J、McDonald’sは、アメリカが誇る連続増配企業の筆頭ディフェンシブ銘柄ですね。

トップ10を見る限り、既に実績があり安定して連続増配している企業に加えて、今後それに加わってくる可能性が高い銘柄が上手くミックスされている印象です。

【VIG】の一株当たり配当額と利回り

配当額を見ると、綺麗に右肩上がりのカーブを描いていて、2010年と2019年を比べると2倍に増えています。一方、利回りは少し落ちています。直近では1.9%程度ですね。

【VIG】の基本情報

経費0.06%
組入銘柄数183
運用総額$38B
トップ10組入銘柄の割合37.9%
投資カテゴリーLarge・ミックス

経費はVYMと同じ0.06%です。一方、VYMより運用総額が小さい分、組入銘柄も少なめで180強です。トップ10の比率も38%程度と、やや偏っているかもしれません。

投資カテゴリーについては、Large・ミックスです。VYMはValueメインでしたが、VIGはValueとGrowthのミックスということになります。Growth株の例としては、組入比率1位のMicrosoftが挙げられますね。

【VIG】のまとめ

今回は、「【VIG】の分析。バンガードが運営する増配株を集めたETF。構成銘柄や利回りも」について書いてきました。

同じVanguardの配当関連ETFであるVYMと比較しても、特色が異なるのですね。自分で分析しておいてあれですが、非常に勉強になりました。

【VIG】のまとめ

  • リーマンショックの底からコロナショック前のピークまで、株価が4倍に上昇。
  • コロナショック後から株価が一定程度回復し、現在はピークから15%低い水準にとどまる。
  • 組入銘柄はGrowthとValueのミックス。現在の組入銘柄1位はGrowthのMicrosoft。
  • Growthが含まれている分利回りは低めで、2%前後を推移。

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