【SPYD】の分析。高配当銘柄を集めたETF。利回りや銘柄分析も

今回は、「【SPYD】の分析。高配当銘柄を集めたETF。利回りや銘柄分析も」について、書いていきたいと思います。三大機関投資家の一つ、State Streetが運用しているETFですね。

【SPYD】の株価推移

SPYDは、Vanguard社、Blackrock社と並んで3大ETF運営会社の一つであるState Streetによって運営されている、高配当銘柄を集めたETFです。

SPYDは、組成されたのが2015年10月と最近です。

組成後、コロナショック前のピークまで株価は30%程度上昇しています。コロナショック後は、下げ幅が大きく、底ではピークからおよそ半額まで落ちていますね。現在も戻りは限定的で、ピークから40%弱低いままです。

理由は、下記で見ていくようにコロナショックの負の影響が大きいと思われるREIT、更には連続増配の実績に乏しい企業の組入が多いからでしょう。

【SPYD】のポートフォリオ構成

次に、SPYDのポートフォリオ構成を見ていきましょう。

業種別比率

最大の特徴は、不動産の比率が最も高いことでしょう。下記の組入銘柄上位を見ても、REITが入っています

REITはそれがオフィスか、ホテルか、小売テナント用かはたまたアパートか等、用途によって変わりますが、今回のコロナショックで大きなマイナスの影響が出る業種という理解です。特にホテルと小売テナント用は特に影響度が高いのではと予想しています。

他に気になるのは、テックが最も低く5%しかないことです。VYMではインフラ・ハードウェアテックの割合が高かった一方、SPYDは低く抑えられていますね。

組入銘柄トップ10

組入順位社名業種配当利回り(2020/5/15)連続配当年数
1Gileadヘルスケア3.57%4
2General Mills生活必需3.14%0
3AbbVieヘルスケア5.20%7
4Digital Realty TrustREIT3.43%15
5Crown CastleREIT3.20%5
6Pfizerヘルスケア4.03%10
7Dominion Energyインフラ4.81%16
8Kraft Heinz生活必需5.48%0
9Kellogg生活必需3.56%15
10Verizonテレコム4.50%13

組入れトップ10銘柄を見ると、特に上位5社はそれほど馴染みのない社名ですかね。

Gileadはどこかで分析しようと思いますが、今回のコロナで知名度が上がった会社かもしれません。HIVや肝炎、インフルエンザ等の抗ウィルス薬のメーカーという理解です。

General Millsはペットフードを含む巨大食品メーカーです。

配当利回りは高い銘柄が並んでいる一方で、連続増配は短いものが多いですよね。例えば、前述した REIT銘柄はコロナショックを機に連続増配が止まる可能性が十分あります。

中長期で見ると、「配当利回りが高くなる可能性がある一方、連続増配など安定には疑問がある銘柄が多い」といったところでしょうか。

【SPYD】の一株当たり配当額と利回り

SPYDは2015年に組成されたETFなので、まだ4年分しか過去の実績がありません。

配当利回りも、配当額自体も上下していますが、これまでのところは配当利回りは4-5%と非常に高い水準で推移しています。

直近では7%を超えていますね。

しかし、これは景気が良かった時の話で、コロナショックを機にリセッション、不況期に入ったので、今後どういう動きを見せるのかには注意が必要そうですね。

【SPYD】の基本情報

経費0.07%
組入銘柄数70
運用総額$1.7B
トップ10組入銘柄の割合21.3%

先ず、経費については「0.07%」とETF界の雄であるVanguard社が出すVYMの0.06%には及ばないものの、十分低いですね。

留意すべきは組入銘柄数で「70」です。VYMは393でしたので、分散の度合いは相対的に見て低いです。一方、運用総額も20倍近くVYMの方が大きいので、より広範なポートフォリオを組みやすいのかもしれません。

【SPYD】のまとめ

今回は、「【SPYD】の分析。高配当銘柄を集めたETF。利回りや銘柄分析も」について、書いてきました。

前回分析したVYMとは大分異なる特徴を持つETFですね。より高い配当利回りを狙うSPYDに対して、連続増配などより安定性を求めるVYMという違いは言えるかもしれません。

【SPYD】のまとめ

  • 2015年の組成からピークまで株価は30%程度上昇するも、コロナショックを機に半分近く株価が下落し、現在も戻しは限定的。
  • 業種別では、REITの組入比率が最も高い一方、テックが最も低い。
  • 組成開始からこれまでの4年間、配当利回りは4-5%と高い水準を維持。コロナショックを機にどう動くか要注視。
  • 経費は0.07%と低いものの、組入銘柄数は僅か70と分散の度合いはやや低いか。

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