Yum! Brands株【YUM】の銘柄分析。ケンタッキーらを運営する巨大ファーストフード会社

こんにちは、ヨッシーです。

今回は、前回のMCDに続き、外食産業の「Yum! Brands社」を見ていきたいと思います。

Yum! Brands【YUM】の事業

「Yum! Brands」と言われてもピンと来ない方も多いと思います。実は私もそうでしたw

Yum!は、ファーストフード・チェーンの「KFC(ケンタッキー)」「タコベル」「Pizza Hut」ブランドを運営する企業です。現在、150ヶ国超で約5万店舗を運営しています。

元々は、ペプシコーラで有名なペプシコ傘下にあったのですが、1997年に分社化し、今に至ります。

当時のファーストフード事業は飲料事業と比べて利益率が低く、飲料とファーストフード事業でリソース配分するのは効率が悪いと考えられ、当時の株主がスピンオフを望んことが理由のようです。

ブランド別店舗数

ブランド別の店舗数を見ると、2019年末時点で、半分弱がKFC、40%弱がPizza Hut、そして残りの15%がTaco Bellとなっています。

実は、Yum!は2020年1月に、$375MでHabit Burgerという会社を買収しました。ライバルであるマクドナルド社に対抗してか、ハンバーガー店も運営することになったのです。

Habitは約300店舗を運営しており、本投稿を次回アップデートする際は、Habitも加わるでしょう。

直営店 vs. フランチャイズ店の数

マクドナルド社と同じく、直営を減らしフランチャイズへ集中しているのが分かります。2019年末時点で、全体の98%がフランチャイズ店(ライセンスも含む)となっています。

フランチャイズの内、30%はマスターフランチャイズです。マスターフランチャイズとは、各国や地域毎で、さらに2次的にフランチャイズを広める会社を指します。

2017年から店舗数が一気に減ったのは、2016年10月に中国事業を分社化したためです。

分社化し、中国Yum!をマスターフランチャイジーとして、本社がロイヤルティー・フィーを吸い上げる構造にしました。

ちなみに、中国事業の分社化を要求したのは、Corvexというアクティビスト・ファンドです。創業者はアクティビスト・ファンドの重鎮であるカール・アイカーンの右腕として辣腕をフルっていた方です。カール・アイカーンは、泣く子も黙る投資家として有名ですね。

加えて、グラフ上では見にくいのですが、2017年以降、フランチャイズ店舗数が増加、2018-2019年には直営店舗数も微増して全体の店舗数は増加しています。

Yum! Brands【YUM】の堀

私が考える、Yum!社の堀を書いてみましょう。

Yum! Brands社の堀

  • 「KFC」「タコベル」「Pizza Hut」それぞれの圧倒的なブランド力
  • グローバル且つ巨大なフランチャイズ・システム

先ずは、「3ブランド(Habitも含まれるか)のブランド力」です。

KFCは戦前の1930年代、Pizza Hutは1958年、タコベルは1962年に始まっています。それから現在の至るまで生き延び、店舗数を増やしながら、ブランド力を上げてきたのです。

ブランド力を築き上げるには時間がかかるので、簡単に真似できませんね。

そして、「グローバル且つ巨大なフランチャイズ・システム」です。

フランチャイズ・システムとは、サプライヤーからの食材や機材の調達、店舗用不動産の確保・リノベーション、従業員の教育、本部の商品開発力、マーケティング力など、幾つもの要素が含まれます

例えば、従業員の教育をするにも、会社のカルチャーや心得を体得した指導人材が育っていないと、それがフランチャイズ店には伝わらないわけです。そして、人材の育成には時間がかかるものです。

Yum!が築き上げたフランチャイズ・システムも、容易に真似できるものではないでしょう。

Yum! Brands【YUM】の株価推移

続いて株価を見てみましょう。

リーマンショック時の底からコロナショック前で、株価が5倍(!)に上昇しています

理由の一つは積極的な自社株買いでしょう。2015年から2019年にかけて、3割程度の自社株買いをしていますね。

Yum! Brands【YUM】の売上と利益

売上は、中国事業を別会社化した2016年以降、減少傾向にあります。これは、直営店の数が減っていることが原因でしょう。

売上構成を見るとはっきりします。2016年以降、直営が減少した一方、フランチャイズが増えているのです。

フランチャイズへの集中の効果で営業利益率は改善し、2018-2019年は30%を超えています。マクドナルド社の40%には届きませんが、外食ではかなり高い率ですね。

Yum! Brands【YUM】の配当と配当利回り

配当は、中国事業をスピンオフした2016年を境に、落ちています。YUM社は連続増配銘柄ではありません

一方、この2年で配当額は増加しています。

コロナショックで株価が落ちたため、現在の配当利回りは2.3%程度です。

Yum! Brands【YUM】のキャッシュフロー

営業CFは2017年に凹んだ後、回復傾向です。

2017年に投資CFがプラスに転換しているのは、中国事業の切り離しによる収益ですね。

Yum! Brands【YUM】のEPSとBPS

EPSは継続的に増加傾向です。自社株買いが効いてますね。

BPSは2016年以降、大きくマイナスです。これは、自社株買い分の株式が、累積赤字に乗っているためです。

Yum! Brands【YUM】のまとめ

今回は、1997年にペプシコからスピンオフし、現在4ブランド(Habitを含む)のファーストフード・チェーンを運営するYum!社を見てきました。

2016年に中国事業をスピンオフしたこともあり、直営からフランチャイズへ一気に舵を切り、現在では98%がフランチャイズになっています。

利益率も上昇傾向ですが、マクドナルド社と比較すると色んな面で劣るかな、という印象ですね。

Yum! Brands社【YUM】のまとめ

  • Yum!社は、ペプシコ社から分社化された、KFC・Pizza Hut・Taco Bellブランドを持つ、巨大外食会社。
  • 2016年に中国事業をスピンオフ。
  • 積極的に自社株買いをしたこともあり、リーマンショック後からコロナショック前まで株価は5倍に上昇。
  • マクドナルド社のような連続増配企業ではなく、営業利益率もこの2年間は30%に増加も、マクドナルド社の40%には劣る。

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