米国 マクドナルド株【MCD】の銘柄分析。世界最大のレストラン・チェーン【高利回り】

今回は、「米国 マクドナルド株【MCD】の銘柄分析。世界最大のレストラン・チェーン【高利回り】」について、書いていきたいと思います。

マクドナルド社【MCD】の事業

それでは、マクドナルド社の事業全体から見ていきましょう。

2019年末時点で、マクドナルドは世界119ヶ国で事業を展開し、38,695店の店舗を誇ります。

特筆すべきは、その内フランチャイズ店が93%を占めることでしょう。直営店も7%ありますが、「フランチャイズ店に展開するための様々な戦略や施策を先ず試すための実験場」という意味合いが強そうです。

MCD社における一般的なフランチャイズの主な契約内容は、以下になります。

  • 20年契約。
  • 店舗や土地自体はMCD社が保有。
  • フランチャイズ店は、ロイヤルティーフィーと家賃をMCD社へ支払い。

「契約期間が他社のフランチャイズ契約より圧倒的に長いこと」及び「MCD社が土地・建物を保有していること」は特筆すべきでしょう。

バランスシートを見ると、ネットで4兆円の土地・建物がのっています。見方を変えると、不動産会社とも言えそうです。

フランチャイズは、胴元が食材をフランチャイズ店に一括で調達し、振り分けるのが普通です。MCD社は世界中に4万弱の店舗網を持つので、大きなスケール・メリットのだと思います。

マクドナルド社【MCD】の堀

私が考える、マクドナルド社の堀を書いてみます。

マクドナルド社の堀

  • 圧倒的なブランド力。
  • 4万店舗弱のフランチャイズ店及びサプライヤーとのネットワーク・システム。
  • 保有する土地及び建物。

先ずは、その「ブランド力」です。

世界におけるその認知度は圧倒的でしょう。

60年以上かけて現在のフランチャイズ・システムを作り上げ、マーケティングにも力を入れてきたので、一朝一夕で真似できるものではありません。

余談ですが、現在のMCD社の創業者と言っても良いレイ・クロック氏についての映画「The Founder」は、結構面白かったので、興味がある方はおすすめです。

続いて、「フランチャイズ店・サプライヤーとのシステム」ですね。

フランチャイズは、特にアメリカであれば訴訟リスクがありますし、フランチャイズ店が儲からないと色々問題が出てくるわけです。なので、簡単ではありません。

長い間かけて、サプライヤーも巻き込み、フランチャイズ店も利益が出るよう作り上げられた「フランチャイズ・システム」は、伊達じゃないでしょう。これも、そう簡単に真似できませんね。

最後に、「保有する土地・建物」です。上述したように、MCD社は4兆円に上る土地・建物を保有しています。

フランチャイズ店が使う店舗と土地を自社で保有しているから、フランチャイズの契約期間を20年もの長期にできるのです。

長期で結べばその分安定的に家賃やロイヤルティーが入り、結果MCD社の売上も先に渡って安定的に見通せます。

マクドナルド社【MCD】の株価推移

続いて株価を見てみましょう。

リーマンショック後から、順調に伸びて、コロナショック前のピーク時で3.5倍程度になっていますね。

コロナショックでいったん40%弱急落した後に戻し、現在はピークから20%位安いです。

というのも、マクドナルド社は、積極的に自社株買いを進めているからです。2015-2019年にかけて、全体の20%弱に及ぶ自社株買いを実施しています。

多くのアメリカ企業が、利率の低い借入金や社債で調達したお金を使って、自社株買いを進めてきました。

が、コロナショックで「Cash is King」の状況に急変したため、しばらく自社株買いも控えることになるでしょう。

マクドナルド社【MCD】の売上と利益

売上は減少傾向な一方、利益は上がっています

営業利益率は、この5年で30%弱から40%強まで上がっています。外食業界の数字としては驚異的ですね。

事業別の売上内訳

MCD社の利益率が高いのは、直営店の売上が減っている一方、フランチャイズの売上が増えているからです。

直営店事業は、運営店舗のPLが全て反映されるため、売上は大きくなる一方、利益率は落ちます。対照的に、フランチャイズ事業は、基本的にネットされたフィーが売上として計上されるため、利益率が圧倒的に高くなります

既にかなりの規模に達しているMCD社は、トップラインよりも利益率重視、つまり直営店からフランチャイズ重視にシフトしたと言えるのではないでしょうか。

マクドナルド社【MCD】の配当と配当利回り

マクドナルド社は連続増配企業としても有名で、これまで「43年連続配当」を誇ります。

グラフを見ると、綺麗に配当額が増えていますね。

一方、株価も伸びていたため、配当利回りは減少傾向にありました。

今回のコロナショックで一時は3.5%まで上がり、現在は2.8%程度です。連続増配の実績も踏まえると、相応に利回りは高いと思います。

マクドナルド社【MCD】のキャッシュフロー

営業CF、FCF共に安定しています。2019年の増加は、税額が落ちたことが主な要因のようですね。

一方、2017年に投資CFがプラスになっているのは、中国と香港事業を売却したためです。売却先は、Citic CapitalとCarlyleというPEファンドです。

マクドナルド社【MCD】のEPSとBPS

EPSは順調に伸びていますが、BPSはマイナスになっています。債務超過と思いましたが、マイナスは自社株分です。

上述したように、MCD社は積極的に自社株買いをしていたため、それがバランスシート上に乗って、純資産がマイナスになっています。ですので、心配は不要です。

マクドナルド社【MCD】のまとめ

今回は、「米国 マクドナルド株【MCD】の銘柄分析。世界最大のレストラン・チェーン【高利回り】」について、書いてきました。

コカ・コーラ社もそうでしたが、トップラインのボリューム重視から、利益重視の経営にシフトしています。規模が巨大なので、行き着くところに行くと、こういう流れになるのでしょうか。

コロナショックの影響は大きいでしょうが、利益率が高い、つまりコスト比率の低いフランチャイズ事業が中心なので、直営店中心の他社よりボトムラインに対する影響は小さいはずです。

QSRであるマクドナルド社の業態は、コロナショック後もきっと回復すると思っています。高級レストラン等と違い、利用者の日常生活の一部に組み込まれているからです。

マクドナルド社のまとめ

  • マクドナルド社は世界最大の外食会社。
  • 世界119ヶ国に4万店弱を誇る。その内、FC店が90%強。
  • FCの割合増加に伴い、売上は落ちるも利益率は大きく改善。
  • 43年連続増配。
  • 自社株買いを積極的に行い、BPSはマイナス。

 

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マクドナルド社は世界最大の外食会社ですが、世界第2位はYum! Brands社です。元々ペプシで有名なペプシコ社傘下にあった会社ですね。

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